2015年03月19日

北摂アタック! 〜牙を剥く野間峠西編〜

前回までのあらすじ〜
ミノオガワ ダム キケン
チカヅク アシ モゲル
ポニョ ヘイタン スキ

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箕面川ダム原住民の忠告を無視して挑んだ激坂になんとか辛勝したものの、足は完全に持って行かれました。彼らが車椅子生活を余儀なくされている意味を、もっと真剣に考えるべきだったのです。

そんな脳内ワールドが浮かび上がるほどに脳が真っ白になったままダムの反対側を下っていきます。
突き当たりを右、案内板で言うと止々呂美(とどろみ)方面へ向かいます。何年か前に車の通行は禁止されたらしく路面は荒れ放題。アスファルトが全面にわたってひび割れていて、下りはかなり危ないです。速度を出すつもりも無いので強めのブレーキをかけながらゆっくり下っていきます。

下りきったところが箕面有料道路の出口付近になるようです。
そのまま423号線に入り妙見山方面へ進みますが、このまま次のヒルクラに入るのはマズいと思いコンビニが見えたところで長めの休憩に入ります。
相変わらずこのあたりはモーターバイクも多い。ローディも3月になりどんどん増えてきていますね。山間はコンビニが少ないので、どこかしらのコンビニに行けば大抵お仲間を見かけます。

落ち着いたところで再出発。
ゆるゆると北上し、金石橋の交差点を左折したところから妙見山クライムのスタートです。なんだかんだでこの山も4回目。キツいのは相変わらずキツいですが、勾配が緩くなるポイントや距離感覚も掴めてきているので無茶をせず自分のペースで登ります。
途中にあるご褒美タイムの下りを抜け、交差点を左に折れたところからまた勾配がキツくなるのですが、ここで前方にソロのローディを発見。
しばらく後ろから様子を見ながら登りますが、ごくごく僅かにペースが勝っている模様。自分のペースを維持したまま走るとしばらく併走することになるし、そこだけ勢い付けて追い抜き、前をノロノロ走るのもお互い気持ちがいいとは言えません(そもそもコミュニケーション能力に問題があるので、声をかけて話を広げながら一緒に登るという選択肢が無い)。

迷った挙げ句、ペースアップを選択。
何故ベストを尽くそうとするのかと自問しながら「っ……ちわぁー」と息切れに混じった気持ち悪い挨拶だけしてパスします。見知らぬローディ、頼むから闘争心に火を付けないでくれと願いながらペースを落とさず差を付けます。ここでバトルなんて始まった日には、コンビニ休憩で生えた足がまたもげてしまいます。
特に熱い展開にはならず、ある程度距離が開いたところでペースを戻し、たまにチラチラと後ろを振り返りながらそのままゴールへ。

結局無理をしてしまいゼェハァとベンチに腰掛けて辺りを見回し、ふう、とひと息。
初めて妙見山に登ったとき、居合わせたローディは1人だけでしたがこの日は8人ほど。春が近づき暖かくなっているせいか、登るたびに倍々に増えている気がします。このまま夏になり、20回目の登坂を迎える頃には妙見山に50万人のローディーが集まっていることでしょう。富士ヒルクライムもビックリです。

そのあとは妙見山を北側に下り、野間峠も下り、大ケヤキを左手に一庫ダム方面へ進みます。
一庫ダムと呼ばれていますが、実際走るのはダムの北側にあるV字の形をした知明湖の周りです。湖の外側はほぼフラットで、たまに車が通りますが道幅もあるので気にならない程度。自転車はもちろんですが、ドライブでも気持ちよさそうな道です。
南の端まで降りたところがようやく一庫ダム。橋なのかダムなのかよく分からないまま横断し、今度はV字の内側へ。道幅が細くなる代わりに車は全然通っておらず、自然と巡航速度も上がります。ちょくちょく距離で50m、勾配3〜5%程度の坂……というか道路の盛り上がりがあり、速度を落とさないようにダンシングを織り交ぜて走るのがなかなか楽しい。

UターンというかVターンををしてきた形で西側の北の端に到着。そのまま能勢町に入ります。

0315nose.jpg
なんだかよく分からない看板に迎えられます。

この辺りが今日の折り返し地点の予定で、能勢街道を北上したあと4号線へ右折し、今度は大ケヤキを右手に東へ進みます。

迎え討つは野間峠・西側。
最近はダウンヒルだけ楽しみ、帰りは迂回していたのでこいつを上るのは久しぶりです。ちょうど一ヶ月前によく分かっていないまま通ることになり、あっさり足つきという結果に散った登りです。
恐らく今日一発目の登りだったら大丈夫かな?という難易度ですが、勝尾寺・箕面川ダム・妙見山と今日はもう3発もどギツいのを頂いています。
不安が残る中、登らねば帰れぬと自分に言い聞かせ登坂スタート。
今度こそゆっくりなペースで登ろうと自分を制し、インナーローでソロソロとペダルを回していきます。実際キツいのですが、箕面川ダムのような体重乗せたダンシングでようやくペダルが動くといったほどではなく、シッティングとダンシングを織り交ぜて休みながら登り続けます。

そうこうしているとふと気配を感じ、振り向くと300mほど後ろにローディーの姿。暖かくなってほんとに増えてきてるねぇなんて考えつつ、我慢の登りに戻ります。……しばらく進み、もう一度振り返ってみると後ろのローディーとの距離が半分ほどに。

……挑まれている(いません)。
火がついたとか熱くなったとか言うよりかは、何故か楽しくなってきてえいやっと1枚だけギアを上げてみます。楽しくなるとついギアを上げちゃうどこぞやのSCOTTが頭をよぎりますが、上げた瞬間に足が楽しくないことになり秒速で後悔。
幸いあまり使えてなかった引き足の筋肉が残っていたようで、そこをメインにグイグイと引っ張る気持ちのペダリングで残りわずかな登りを走破しようと力を込めます。

それでも後ろからの気配は近づき、たまらずに振り返る。

……
……!?
……スッ(膝に触れる)
ひぃっ!?(力を抜く)
……
…………

確かに存在を感じた膝のおっさんに震えるも、いつの間にか上り終えた峠でその気配は消えていました。そして件のローディーもまだ後ろ。少し冷えた膝を自分の手で撫でるも痛みは無し。今日のところは赦されたようです。


(いつでも見てるで)
おっさん……

痛みを与える厳しさだけでなく、その裏に隠れたおっさんの確かな優しさを感じ、その日は家路についたのでした。

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走行距離:88.3km
累計標高:3849m

ところでこのstravaで表示される累計獲得標高、やはりおかしいようです。
前々から北摂を主戦場にしているクライマーな方のブログを見ても、自分の記録と大きく差異があり、変だなとは感じていました。
原因はいろいろと言われていますが、とにかくスマホのstravaアプリで表示された50〜80%くらいが実際の数字になるようです。
ためしに今回のコースをルートラボでなぞってみましたが、1825mでした。ちょうど半分…。

▽最近だれているので更新の励みに!頼む!!▽
posted by いなはる at 20:47| Comment(4) | ライドレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする