2015年10月22日

ローラー台導入 1ヶ月目のインプレッション

さてまさかの2回に渡る茶番を演じておいて若干の恥ずかしさも残りますが、ちょっとだけ真面目にローラー台のインプレ、ローラートレーニングの所感など書いていこうと思います。

購入したもの

roller.jpg
ELITE Qubo Power Fluid Elastogel(エリート・キューボ・パワー・フルード・エラストゲル)

どこの貴族やねんという長ったらしい名前の商品ですね。お値段はお財布に優しくない35000円ほど。
ローラー台は1万円台からあるのですが(ノーブランドの怪しいものなら1万円切るものも)、後述の理由により少し奮発することにしました。

商品仕様

見たとおりのいわゆる固定タイプのローラー台ですね。
クイックレリーズだけ専用のものに付け替える必要がありますが、リアをローラー台のアームにセットして、タイヤをローラー部に接地するだけのタイヤドライブ式。
またローラー部への接地は自重で行うので、調整の必要はありません。
マグネットなどによる負荷調整機能はなく、自転車側のギアを切り替える形で抵抗の調整をします。とはいっても初〜中級者なら抵抗が足りなくなると言うことはまずなさそうです。

選んだ理由と実性能

静粛性と準備が楽か、この2点に絞って探しました。

◆静粛性
商品名にも含まれている「フルード」というのは粘度の高いオイルのことだそうで、こちらを抵抗システムに採用することで確かな静粛性を叶えているそうな。
実際に使用してみての感想ですが、LT程度の強度だとドア1枚挟めばほとんど気にならないと思います。自転車自体から鳴る音や、強風にした扇風機の方が音が大きいんじゃないでしょうか。

振動についても優秀だという話を聞きますが、自分ではちょっと分かりませんね。マンション住みなので念のため防振のマットを引いています。今のところ家族や階下の住人から何か言われるようなことは起きてませんし、家族に至って言えば、居間でテレビを見たりしてると「あれ、回してたんや?」みたいな反応です。

◆利便性
私はローラー台専用の自転車を持ち合わせていませんので、毎回セッティングする必要があります。

実際の準備としては
1・クイックレリーズを専用品に換装
2・ローラー台のアームでリアのクイックレリーズを挟み込む
3・アームを固定

これだけです。あとはレーパン履いたり靴履いたりガーミンや心拍センサーやドリンクの準備など、外を走るときと同じですね。チャッチャとやれば慣れたら5分ほどだと思います。
プラス、環境を整えるためにテレビや音楽・扇風機・タオルなどの用意も必要かとは思います。

まあ面倒っちゃ面倒なんですけど、万年床ならぬ万年ローラーでもない限り付け外しの手間は付いて回りますので、まだ楽なほうじゃないのかなぁと。

◆タイヤの摩耗について
チャリ部の人や各所ブログから「タイヤカスが出る=タイヤが削れる」という前情報を得ていましたが、今のところ全く出てません。普通がどうなのか分かりかねますが、リアタイヤの真後ろに白い紙袋を縦置いて試したりもしましたが、本当に出ません。
これは嬉しい誤算で、専用タイヤなどの準備がいるなぁと思っていたのですが、今は外で走るときと同じタイヤ&ホイールでそのまま使っています。

強度と疲労感が符合しない謎

これは私だけでなくチャリ部からも同意を得られた話なのですが、実走の何倍も疲労感があります。
ちょっと外で坂を登れば心拍170、230Wくらいは簡単に出るのですが、ローラーはそこまで持っていくだけでもかなり大変に感じます。トレーニングだとそれを持続しなければいけないので、大げさでもなんでもなく地獄を味わう事ができます。
ローラートレーニングに限りませんが、辛いと感じているときは時間が経つのも遅く感じられるので回してる最中の絶望感は半端ないです。

気を紛らわせるのが重要

これもチャリ部の、確かドテチンの言ですが、景色も空気も変わらない室内のトレーニングは「辛い・キツい」などにだけ感覚が集中するので、より辛さを強く感じるのではないかという考え。あとは単純に退屈で楽しくありません。ほんっとうに楽しくないです。鍛えられるとか痩せるとかの見返りがなければ絶対誰もやらないと思います。

まあともかく、その辛さだけに集中してしまいがちな意識を分散させるための何かが必要。
人生そのものを辛うじてアニメで繋いでいる私はもちろん、アニメの録画やアニソンの力を借りることにしました。

しかし生きるパワーを与えてくれるアニメですらローラーの暴力を塞ぎきることができません。具体的に言うと、ストーリーが重要な作品だと辛さが先行して話に集中できないので、見てて元気が出るような作品がいいですね。
個人的にはアイマスやラブライブのライブシーンをLTラスト3分に持ってくると出力を落とさずに最後まで頑張れます。

アニメオタクローディーはどんな高級パーツを組み込むより何より、トップチューブに推しキャラのステッカーを貼るのが一番効果があるとかいいますね。

で、効果のほどは?

アニメの下りが長い。
というわけで実際ローラーを回して強くなれたのかという話ですが、なれたんですよ、これが。
と書くと言いすぎかもしれません。正しくは夏の間に弱くなったけど、ローラー練でピークだった5〜6月頃の調子を取り戻した、という感じです。

トレーニングですが、週に1〜2回のペースで行っています。内容は20分LTを1〜2回、もしくは60分SSTを1回です。
これに加えて毎週末に1回、100km前後を山中心に駆け回ったところ、5月を最後に記録が停滞していた勝尾寺のタイムを僅かながら更新。調子を取り戻してHAPPY ENDという感じです。

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〜〜♪
……何をしている。
いや、復調したしローラー台をヤフオクに出品しようかと。
ローラーパンチ!!
ギャーーーーー!

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悲しいかな、自ら証明してしまったのですが「何も考えずに週末に走ってればどんどん速くなる時期」が終わりを迎えつつあるのです。週末に乗ってたらまあ維持できるけど、速くなりたかったら強度を上げるか平日も頑張りましょうというステージに……。

傍から見ると「色々言ってるけど楽しんでるじゃん」とか思われそうなんですが、これに関しては本当に辛いです。ローラーを回すと決めた日は朝から憂鬱ですし家に帰るのが億劫になるくらいで。世界からローラー台が無くなればいいのにとか本気で考えています。

形としてはローラー台インプレの記事になりましたが、悪いことは言いません。やめときましょう。



▽ローラー発明した奴しばく▽
posted by いなはる at 20:22| Comment(12) | 機材・グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月21日

腑抜けた心を入れ替えろ!地獄の自転車特訓 〜後編〜

前回のあらすじ〜
すっかり自転車が弱くなった(?)いなはるの前に現れたのはローラーおじさんと名乗る不審者だった。
楽して強くなりたいと願うも戯れ言は暴力でシャットアップ。ローラーおじさんが取り出したるは、泣く子も胃の中のものを全部吐き出す固定ローラー台だった……。

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いやまあ強い人がローラー台回してるのは知ってるんだけどさ、結局は実走に勝るもの無しというか、それ以前にローラー回すようなガチ勢を目指してるわけでもなく、結論から言うと必要ないと思うんですよ。ていうか帰ってくれません?
いいから乗れ。
うーっす。

さて一応ローラー台とは何なのかを簡単にご説明。
種類は色々とあるのですが、ひとことで言えば室内でロードバイクのトレーニングができる器具のことです。

天候に左右されなかったり実走と比べて準備時間が短縮できることから、働きながら平日にもトレーニングを積みたいガチ寄りの自転車マンが己を磨き上げるために使うアイテム。間違ってもゆるぽたが人の皮を被ったような私が世話になる代物ではないはずなのですが……。

っす。準備できたっす。
まずはLTで20分回すぞ。

すでにトレーニングなどされている方には度々アレですが、今度はLTをはじめ、トレーニングの強度について簡単に。

基準となるFTP値は、その個人が1時間継続できる最大値だということは何度か説明したとおり。ロードバイクのトレーニングはこのFTPを基準に、何%の力(強度)で行うかが重要になってきます。
その中のひとつである「LT」とはFTPの91〜105%辺り、乳酸閾値を指す言葉です。

乳酸閾値とはざっくり言えば「この値を超えた強度で運動をすると急激に疲労する」ライン。その周辺でトレーニングをすることでその閾値をどんどん上げちゃおう=高い強度にも耐えられるようになろう、という話であります。

まあ言うてもFTP計測の時に265Wで20分回せたわけだし。FTPはその91%で241W。そこからさらに91〜105%になるってことは、最低でも219Wを20分間維持すればいいんでしょ?
FTP計測は本当に死ぬかと思ったけど、さすがにその時の80%強でいいなら楽勝でしょ。
いいから回せ。
はいはい(笑)。

というわけで人生初のローラートレーニングのスタートです。
流石に219Wは低すぎかな(笑)、ということで230Wあたりを目指してケイデンスを上げていきます。

ふんふん♪(くるくる)。
これくらいで230Wかな?(チラッ)
まだ160Wなんだが。
ヘェッ!?

全力ではないにしろ心拍も徐々に上がり、脚への抵抗も感じないわけではありません。
心拍ベースの簡易的パワーメーター・PowerCalとはいえ、4ヶ月ほど使ってきたのでどのくらいの力で回せばどれくらいの出力になるかは体感で把握できているつもりです。その感覚を頼りに220〜230Wで回したつもりがガーミンが表示した数字はローラーおじさんが告げたとおり。

おじさん、これ壊れてる!
回せ。
アーーーー!!

シャカシャカとケイデンスを上げ、出力表示が上がることを祈ります。感覚的にはFTP計測したときくらい=260Wほどに達しています。

はい200…210…220W、20分計測スタートね。
嘘だ嘘だ絶対250Wは出てるぞこれ!!
パワーメーター、嘘つかない。
もたへん!これ20分とかもたへんから!!

無慈悲に告げられる「そこそこ」の出力値。
想定では余裕だった数字で急激に疲労が溜まるのを感じます。

ヘァッ……! ヘァッ……!
ウルトラな感じになってるぞ。
もう……っ、10分くらい経ったよな……!!
5分。
アーーーーーーーーー!!

己の感覚と事実がことごとく乖離し、もう何が何だか分かりません。
時計は全く進まないし、60分持続できるはずの出力にも満たない強度なのに、今すぐ足を止めたくなる辛さに襲われます。

-----15分後-----


ア……ア、アア……。
はいお疲れ。
コロシテ……コロシテ……。

永遠にも思える地獄のような20分が経過。
ヒューヒューと僅かに生存が確認できる程度の呼吸をしながらぼんやりと「人の死」について考えます。

このとき私は、世にも奇妙な物語で有名なエピソード『懲役30日』の世界を体験しました。

なんやねんこれ……なんでこんなに……。
はい10分経過。2本目行くぞ。
中止−!!ローラー練は中止でーす!!
え、いやお前最後まで。
終了でーす!!

当初は20分LT×2本を余裕で消化する予定でしたが、生命の危機を感じて緊急DNF。
ローラーおじさんにもご退場頂き、初日のローラー練はここまでとしました。いや、初日というか金輪際ローラーなど回したくないというのが本音のところ。

まあ初日だしこの辺にしておくか。
2日目はありませんどうぞお帰り下さい。
とりあえず35000円。
えっ。
ELITE静音ローラー35000円。


身体も財布もズタボロのいなはる。
2日目はあったのか?そして練習の成果は如何に。

もうちょっとまともなインプレはこちら。

▽人は想像より簡単に死ぬ▽
posted by いなはる at 17:54| Comment(6) | 機材・グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月19日

腑抜けた心を入れ替えろ!地獄の自転車特訓 〜前編〜

〜前回のあらすじ〜
夏のあいだも小豆島に淡路島に毎度の北摂にとヒルクライムで酷ライドを続けていたはずのいなはるだったが調子は低迷。富士ヒルクライムでは部内2番手まで頭角を現していたのも今は昔、いつの間にやら登坂力が上がるどころかノーブレーキで落ちていたことにショックを隠しきれないでいました。

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なぜこんな事に……
力が欲しいか……
誰だ!?
私は力を司る者……ローラーおじさんだ。
その顔で。

スプラトゥーンの立ち回り動画を見ながら何故自転車が弱くなったか真剣に悩んでいた私の前に、突如ローラーおじさんと名乗るジャヴァウォック似の強面が現れました。

怪しいというか彼の存在そのものが事案なのですが、ひとまずご近所の目が怖いのでカーテンを閉めてから問いかけます。

えーっと、強くしてくれるんですかね?
それはお前の頑張り次第だ。
いやでも十分頑張ってると思うんすよね。
本当に?
ぐっ……。
ここにstravaの記録がある。
スマホとか持ってるんだ。

glaf.jpg


……。
……。
頑張ってないじゃん。
っす。
全然頑張ってないじゃん。
いやでも夏とかめっちゃ暑かったし熱中症?の危険もあるしさ。実際乗ってた日も身体に熱がこもって大変だったし気分悪くなったこともあったし。そういうときに頑張って体調崩したら元も子もないというか逆にマイナスになったりするかもしれないじゃない?サボってたわけじゃなくて戦略的撤退というか僕的には至極冷静な判断による休息だったというか。
ローラーパンチ!
ギャー!

ローラーおじさんの指摘を受けるまでもなくグラフを見れば一目瞭然。
1月に乗り始めて順調に積算距離を伸ばし、GWにピークを迎えて富士ヒルに挑んだところまでは良かったのです。しかし夏を迎えライド数が激減。
言い訳にもあるように、炎天下でのダメージが想像以上だったことも確かに事実なのですが、気が抜けていたというのも否定できないところ。

富士ヒルでなまじ良い結果を出したために慢心したこと、小豆島や淡路島という大きなイベントで満足したこと、スプラトゥーンにどっぷりハマったこと、あとなんか暑かったなどの理由で私の自転車魂《ソウルオブバイシクル》は完全に腑抜けてしまっていたのです。

すみませんでした。
わかればいい。
で、強くしてくれるんすかね?
ローラーキック!
ギャー!


お前が強くなるんだよ!
い、如何ようにして。
(クイッ)

roller.jpg


ですよねー。


>続きはこちら

▽この恐ろしい器具の正体は▽
posted by いなはる at 23:16| Comment(4) | 機材・グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする