2016年11月02日

自転車の冬用サイクルウェアを改めて考える

「夏が終わったら秋を飛ばして冬が来た」なんて毎年のように言ってますが、今年も例に漏れず気が付けば最低気温がヒト桁台に。
私は2015年1月にデビューしたので、冬のロードバイクはこれで3回目。それでも今回のタイトルにした『冬ウェア』はなかなか難しいトピックに思います。

まあはっきりと理由がありまして。
坂を上っている間は運動強度が高く、身体の中から熱が生まれますので多少薄着でも平気ですし、気合を入れて上れば暑くて汗だくになることも。
逆に下っている間は基本的にブレーキ操作程度。冷たい風が吹き付け、容赦なく身体から熱を奪っていきます。

"冷たい風"というのが厄介で、ご存知の通り風速によって人の体感温度は大きく変わります。
体感温度を計算できるサイトがあったので試しに条件を打ち込んでみましたが、気温15度・湿度30%の状態で時速40qのダウンヒルはどのくらいになるかというと、なんと4度でした。マイナス11度差です。あと汗を搔いてたら気化熱もあるのかな。

さらに標高差。100mアップするたびに0.6度ほど気温が下がるはずなので1発500mのヒルクライムで約3度下がることになります。
そういえば富士ヒル初参加のときは初夏にもかかわらずガチガチ歯を鳴らし指がちぎれそうになりながら下山した記憶が……。

とまあ走る場所や強度によって軽く10度以上、極端な話だと早朝のダウンヒルと昼間のヒルクライムなら20度以上の開きがあるというのが『難しい』理由のひとつ。

もうひとつは臨機応変な対応が難しいということが挙げられるかと思います。

リュックなどを背負って走るというなら話は別ですが、基本的にロングライドでは持ち運べる荷物の量に限りがあります。
具体的にはコンパクトなウインドブレーカー、(アーム・レッグ・ネック)ウォーマー、あとはインナーグローブあたりでしょうか。

色々と前置きがうるさくなりましたが、つまるところ「ちゃんと対策せな死ぬぞ」ということです。
私もまだまだ経験不足ですが、初めて冬を迎える方もいるでしょうし、少しでも参考になればと思います。


基本は重ね着

残念ながら「これを1枚着とけば大丈夫!」なんていう便利なウェアはありません。
大体はインナーとアウターを組み合わせて重ね着し、前ジッパーの開閉やウインドブレーカーで調整という形になると思います。

・インナー
後述の汗冷えでも書きますが、インナー選びはわりと重要です。
ざっくり分類して、肌から汗を吸い同時に汗戻りを防ぐベースレイヤーと、ベースレイヤーから汗を吸って乾かしたり空気の層を作るアンダーウェアに分けられます。
ベースレイヤーは1年を通して使えるので、少し高いですが人気のmont-bellジオラインなんかおすすめです。

アンダーウェアは透けそうなものから裏起毛の厚みがあるものまで色々とありますので、その日の気温に応じて選ぶとよいかと。
大体の基準としては最高気温が10度を切ったら裏起毛でもそんな悲惨なことにはならないかなと。

・アウター
こちらもざっくりジャージとジャケットがありまして、なんかこの2つの境界線も曖昧なんですよね。

間違えていたらすみませんが、ジャージは比較的薄手で通気性のあるもの、ジャケットは厚手で防風性能が高いもの、という認識で多分あってるかと思います。
まあ言った通り、ジャージでも結構厚手で前面ウインドブレークを謳っていたり、ジャケットも同じくピッチリで薄めみたいなやつもあるんですよね。
というか本来ならジャージもインナーの扱いになるはず。ただジャケット機能を備えたジャージみたいなものも多く(略)。

なのでジャージはこう!ジャケットはこう!と言い切れないので、メーカーの説明文や対応気温などを参照してください。

・ウインドブレーカー
僕らの味方、通称シャカシャカ(風に吹かれるとシャカシャカ言うので)。
単純に風(及び雨)を防ぐための一番外側に着る極薄素材のジャケットです。
エコバッグかビニール袋くらいの薄い素材でできているので、丸めたら背中のポケットに入るのも大きな特徴。

ダウンヒルや休憩中は必須ですし、細かな調整にも使えますので一着は持っておきたいです。
ちなみに長袖のものと、ベストのような見た目のジレと呼ばれるものがあります。

■愛用しているsportfulのウインドブレーカー
 → hot pack 長袖&ジレ


汗冷え対策が重要

運動強度や個人差はありますが、多かれ少なかれ冬場でも汗は掻きます。
この汗の処理が重要で、放っておくと汗戻り・汗冷えを招き、インナーがビショビショのままでは一発で風邪をひいてしまいます。

「温かい格好で」と単純に考えたら、何も知らない状態だとヒートテックやダウンを想像してしまいますが、控えめに言って死にます。
ほとんどは発熱や保温に重点を置いているので、汗の処理機能がなく、ウェアの中が蒸し風呂&肌着はビショビショという結果に。(もちろんある程度の運動強度があるときでの話ですが)

というわけで「即座に汗を吸い、重ね着しているウェアへ逃がし、肌へ汗を戻さない」ベースレイヤーが重要となります。高機能のものならダラダラ汗を掻いても肌はずっとサラサラだったりします。まあ肌着1枚でウン千円とかになるので財布と相談しながらになりますが……。

そしてベースレイヤーの上に着るアンダーウェアやジャージ。
こちらは速乾性や透湿性が備わっているものを選べばよいと思います。汗を乾かし蒸れを外に逃がす役割です。
その上でしっかり風を防いでくれる機能性アウターもたくさん出ていますので、商品説明やレビューを確認しましょう。

■一番下に着ておきたいベースレイヤー
 → モンベル ジオラインL.W.


末端の冷えを防ぐ

寒さの影響をモロに受けるのが指先や足先といった末端部分。
冷えるなんてレベルではなく、痛い→感覚麻痺は日常茶飯事です。
それで済めばいいんですけど、いざブレーキをかけようとしたらかじかんで力が入らずドーン!なんてあり得る話ですし洒落になりません。というわけで持っておきましょう冬用グローブとシューズカバー。

とりあえず冬用グローブを買っておけばいいんですけど、それにプラスしておすすめなのはインナーグローブ。
ペラペラなものでも1枚重ねるだけで意外にも防御力が上がります。ベースレイヤーのような機能を備えて中が蒸れないようになってるものもありますね。

■中が蒸れず保温力もあるインナーグローブ
 → モンベル インナーグローブ

足はシューズカバー……の前にシューズ自体のベンチレーションを塞いでおきましょう。大抵のロードシューズは通気のためメッシュになってる箇所があったりしますので、そこをテープなどで塞いでおくとかなりの差が出ます。見た目は悪くなりますが気にしない。

シューズカバーは対応する温度帯を見て適当なものを買えばいいと思いますが、個人差はあるかもしれないけど手より蒸れが気になりにくいので迷ったらより強そうなものを選ぶといいかと思います。つま先にカイロポケットを備えたものなんかもあります。

私もそうなのですが、とにかく足先が冷えやすい!って人にはさらにダメ押しで「ソックスカバー」なるものがあります。
靴下の上に履くことで防風と保温効果をさらに高めるみたいな強いやつです。ただ生地が薄いとはいえ1枚重ねることになるので、キツめのシューズを履いてる人はやめておいた方がいいと思います。

■今年はこいつを選びました
 → パールイズミ 7000 サイクル シューズカバー
 → パールイズミ 7940 サイクル ソックスカバー


金はないぞ

とまあメーカーの努力によってウェア次第で冬も快適に過ごせるようになります。

金があればな。

ブログを読んでくださってる方のうち石油王は少数派だと思いますので、参考までに1年目の私、まだ金銭感覚が正常だったころに見繕った冬用ウェアを紹介したいと思います。

■アンダーウェアA 薄手 1,690円
 → TESLA ドライメッシュ長袖シャツ

■アンダーウェアB 裏起毛 2,580円
 → TESLA 冬用起毛ラウンドネックシャツ

■半袖ジャージ 4,320円
 → Wizard ベーシック8 半袖ジャージ

■シャカシャカ 3,980円
 → TOREAD 防風ウインドブレーカー

■サイクルパンツ 3,480円
 → apt' 冬用サイクルパンツ

■シューズカバー 3,700円
 → BBB ウインターシューズカバー

■原付用グローブ 転用

■紳士用ソックス 転用

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しめて2万円。
がんばって抑えてもこれくらいかかってしまいました。

さすがにスーパー快適というわけにはいかず、若干の蒸れは感じましたし見た目は全体的にもっさり、感覚はあるけど末端は厳しめといった感じ。
それでもギリギリ風邪を引いたりせず、ロングライドやヒルクライムにも耐えたように記憶しています。

ちなみにアンダーAは春秋にも使い、半袖ジャージは当然夏にも使い、シャカシャカは一年中使いました。
ここからちょっとずつ買い足し、金銭感覚が狂い、狂った感覚でさらに買い足しという流れです。最悪だ。

予算に合わせて快適な冬ライドを!

▽金や金、金が全部解決してくれる▽
posted by いなはる at 17:22| Comment(2) | 機材・グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月31日

2ヶ月のサボりで自転車力は死ぬ

2016年7月、自転車の夏が来た──!!

とまあスポーツ+夏といえば

青い空、迸る汗、爽やか!

みたいなイメージがあったり、実際プロのロードレースでも一応メインのシーズンということになっているのですが。

個人的な感想としては

灼けるアスファルト、こみ上げる胃液、死に体!

なわけですよ。
実際に今年は37度を越えるような日が珍しくなく、天気予報でも「熱射病に注意」を通り越して気象予報士が真剣なトーンで外に出るなって訴えかけていました。

そんな厳しすぎる気候と、富士ヒルとしまなみ海道390kmという大きなイベントを2つこなして気が抜けた……なんて理由で7月半ばから8月まるまる、2ヶ月弱ものあいだほとんど自転車に乗らないという怠惰の極みを謳歌してしまったのです。

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9月に入り若干日も和らいできましたしボチボチ乗っていきますかー、と本当に久しぶりに山へ繰り出したのですが、

もうすんごいの

夏のちょっと前に勝尾寺を14分44秒で登り平均くんを撃破したことはお伝えしましたが、このたび息を切らし脚を震わせ真剣に登りました結果、記録は18分。

……。

妙見山では190wで登り始め2km地点のお寺の前で貧血を起こし脂汗を垂らしながら怒りの足つき。
スタミナで言うと50kmを超えると150wが、80kmを超えると100wが維持ができないという、冗談であってほしい弱りっぷりに絶望を超えて笑えてきました。

まあ目視で分かるほど脚が細くなっていましたし、「ある程度は……」と予想してましたが軽く凌駕してきましたね。自分の才能が恐ろしいです。
230wあったFTPが推定180wですよ。いや、一番酷かった時は1時間180w維持しろといわれても多分無理だったと思うしもっと下かも……。

自業自得でしかないので、まだ走りやすい今のうちにリハビリを進めております。
9月から復帰して今日で10月も終わりですので2ヶ月弱、前みたいにゴリゴリトレーニングしたわけではないですが、なんとか勝尾寺なら210w、短い高山なら240wで登りきれる程度には回復してきました。

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10月24日、ウイルス性腸炎に罹る。6マス戻る。

(つд;)ウエーン


▽鈴鹿はゆるぽたします▽
posted by いなはる at 22:29| Comment(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

いままでのあらすじ

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いままでのあらすじ

富士ヒルまで2ヶ月、頑張っていきまっしょいと右手を挙げたのちに放置型アフィリエイトブログに転向したかと思われる商品を羅列しただけの記事を残して失踪したいなはるだったが……?

絶好調から急転落の大台ケ原

勝尾寺の平均くんを撃破したあと、立て続けに妙見山の平均くんもKO。
平日の夜練はローラーに実走にと平日のうち3回は取り組むほどのやる気を見せ、富士ヒル70分台へ向け着々と仕上りを見せていました。

変調に気付いたのは富士ヒル1週間前の大台ケ原遠征。
部員で集まり富士ヒル本番さながらに力を入れて走力を最終確認しようという目的でした。

210wでスタートして、ある程度走ったところで様子を見ながら出力を変えて行くという作戦でしたが、30分ほど経ち激坂区間に入った辺りで出力を保てずズルズルと失速。
足つきしたいくらいの辛さに襲われ、そのまま回復することもなく最終平均188w。1時間43分という、これまでの好調が嘘のような結果に終わりました。

富士ヒル本番

先週の不調の原因も分からず、たまたまその日の調子が良くなかったのか他に原因があるのかもわからず今年も行って来ました。
決戦の場所は山梨、富士ヒルクライム2016。

なんだかんだで半年ほど嫌いなローラーも回し、遊びながらではありますがそれなりに頑張ってきたのでいい結果を出したいところ。

ちなみにおさらいすると目標の78分に必要な目標出力は223w。
・・・・・・でしたが目標を80分切りに下方修正していたので大体215〜220wほど必要な計算になってきます。

まあ今さらレースの中身を去年のようにこと細かく書ける気もしないので、サクっと結果を伝えてしまうと81分46秒。
維持できた出力は200wジャストという結果になりました。

内容としては大台ケ原と同様210wスタートの作戦で行ったのですが、今回も中盤に入る前から力を維持できずズルズル崩れながらも大会補正でわずかばかりの根性を見せたという感じです。

正直出し切れていない感じはあって不完全燃焼に思うところもあったのですが、それでも去年より8分ほど短縮できたのでこの1年ある程度成長はしたかなと自分を慰めました。

訪れなかった平穏 390km刑罰ライド

恐らくこのブログに登場してなかったRYOくんというしばらく前から自転車を始めていたゴルカスやかみやんの昔なじみがいるのですが、彼が「ロングしたいよー!!」と叫びっぱなしだったので 富士ヒルも終わって落ち着いた7月に決行することになりました。
今回はRYOくんが主導だったので僕は参加することだけ伝えてルートなどは任せていたのですが、最初に聞かされていたのは確か250kmほど。まあずいぶん前にビワイチで210km走れてるし平坦基調なら問題ないだろうという腹積もりでした。

さて、実際のルートは新居浜という愛媛県今治市の少し東にある港までフェリーで行き、そこをスタートしてサイクリストの整地『しまなみ海道』を越えて大阪まで自走で帰る約400km。

バカじゃねえの?という言葉を飲み込まずにRYOくんやゴルカスに散々浴びせつつ道中を進んで生きます。
せっかくのしまなみ海道ですが、パンクに見舞われたり雨に降られたり、なによりこれを渡りきっても300km残っているという現実により聖地が全然満喫できませんでした。
こういうのはね、スポーツ趣味の恋人と前泊か後泊とってレンタサイクルとかで渡って公共交通機関で帰るもんなんですよ。

無事に本州尾道へ突入したあとは簡潔に。

本州に入ってしばらくして、慣れないトップチューブバッグの影響でペダリングが乱れ膝を壊したドテチンがDNF
5人で1つしか用意していなかった輪行袋が早速投入されこれで保険はゼロに(そもそも誰も250kmすら走ったことないのに輪行袋1つしか用意してないってどんな舐めプやねん)。

コンビニでこまめに休憩を取りつつ備前に入る頃に200kmを越えて日没。
赤穂を越えて姫路に入る前、登りの途中でちむさんが「寒い」などといった供述を始める。7月、しかも運動中である。

あからさまに体調が芳しくないようなのでコンビニで大休憩を取るが、焼きそばを口から垂らしたまま完全停止。
どこかのビジホで離脱するかなど真剣に話し合いましたが、いくらか回復したらしいので再出発を決めました。

その後もひたすらに東へ。
変わらず調子の悪いちむさんと、中盤から尻の痛みがひどく10km進むごとにケツがひとつ割れていく私とRYOくんを尻目に、最初からずっと先頭を牽き続けるゴルカスは変態だと思いました。

尼崎の辺りで朝を迎え走行距離は360kmを越えました。
車通りが増えていく中、知っている土地に戻ってきてゴールが近いという事実だけを心の支えにゴールの南港に無事到着。

記録としては距離392km、23時間45分となりました。
途中から最短コースを選んだので400kmは越えませんでしたがもういいです。二度とやりたくないです。

おわりに

と、こんな感じで頑張ったり頑張らなかったりしていた半年でした。
今は夏の間に弱りまくったのでそのリハビリを続けていたら腸炎に罹ってまた弱っているという感じです。
弱体化の話については自分の中でもショックだったので次の記事にでも書こうかと思います……。

んでブログが止まっていた理由ですが、特にこれといった理由はないです(ないのかよ)(ないよ)。
まー「新人が引きずりまわされてボロボロになるスタンス」だったのでそこまで引きずり回されなくなったし書き辛くなったとか、自転車に関して初めて尽くしの1年目と比べたら新鮮味に欠けてどうにもこうにも……みたいな感じです。

今後はスタンスとかテーマにそこまでこだわらず、ぼちぼち更新できたらいいかなと。
自転車に関係ない記事とかでもいいかもですね(そういうことをすると完全に終わることを私は知っている)。

それでは今後ともよろしくお願いします。

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posted by いなはる at 18:40| Comment(6) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする