2016年03月15日

富士ヒルへの誘い&目標

2016年を迎えたばかりの気もしますが、気が付けば3月も半ば。
冬の間も鼻水を垂らしながら山で凍えていた私にはあまりピンときませんが、ロードバイクも本格的にシーズンインといえる季節になってきました。

そうなると我々ホビーライダーが気になりだすイベントと言えば、そう『Mt.富士ヒルクライム』です。

最近twitterでも富士ヒルのことが気になるといった話題をちょくちょく見かけましたので、富士ヒル歴1年、通算参加回数1回の私がなんちゃって紹介をしてみようと思います。

概要

Mt.富士ヒルクライム、通称「富士ヒル」は毎年6月頃に山梨県で開催され、今年6月12日(日)に13回目を迎えます。
世界遺産である富士山の5合目まで続くスバルラインを貸し切り、距離24km・標高差1255mを自転車で駆け上がる国内でも最大規模のヒルクライムイベントです。

参加者は年々増え続け、昨年度は8000人以上のサイクリストが集まりました。
これを書いてる時点で詳細は発表されていませんが、今年も同規模での開催が予想されます。

準備編

戦いはすでに始まっている。

よく言われる「エントリー峠」ですが、人気イベントのためエントリーすらできずにDNSなんていう話もよく聞きます。が、昨年は参加枠が1000人単位で増えたのでそこまで激戦とは感じませんでした。
エントリー受付直後はサーバーが混み合いアクセスし辛くなりますが、記憶の限りで去年は20時に開始して当日中はまだエントリー可能だったと思います。

とはいえ万全を期すなら、受付開始までには事前にランネットへの登録を済ませておき、パソコンに貼りついていた方が無難かと。

そして富士ヒルは日曜開催ですが前日受付のみ。山梨近隣以外にお住まいの方はどうしても前日入りで一泊する必要があります。
ただでさえ高額な参加費がかかる上に交通費も安くありません、そこに宿泊費も掛かるとなれば安宿を押さえたい所ですが、そういうところはエントリー前から予約で埋まってしまっている状態です。
エントリーするつもりなら早めの宿の確保をお勧めします。もしエントリーできなくても1か月以上前なら大抵キャンセル料もかかりませんしね。

良い点

なんと言っても国内最大級のイベント!お祭り感!
広いグラウンドに数千台のロードバイクとチャリダーが集まる光景は壮観のひとこと。

24kmのレース中も周りは自分と同じサイクリストで埋め尽くされています。ロードバイク趣味自体が非日常感を味わえるというのもありますが、この日ばかりはそれをさらに上回る非日常が体験できます。

また「あの富士山を自転車で登った」というのは話題のネタとしてもなかなかインパクトがありますね。

TT指向の人は自分の限界や実力を客観的に見られるいい機会になり、特にタイム別で得られるブロンズやシルバーの称号はヒルクライマーの憧れ。
そうでない人も平均勾配5%台と難易度も高くなく、イベント初心者にも人気だそうです。給水所なんかもありますし、記念参加としても十分価値のある内容だと思います。

良くない点

正直、とてもお金がかかります。

参加費だけでたしか1万円以上、さらに交通費・宿泊費・食費などを合わせるとお住まいにもよりますが3万円は余裕で越えてしまうと思います。

先ほども軽く触れましたが、遠方からの参加はさらに大変。エントリーは前日のみなので前泊は必須。大阪からだと車の場合、休憩含めて片道5時間以上はかかったように覚えています。

平日の月〜金にしっかり働いたら慌ただしく準備をして翌日には出発、数時間かけて山梨入りしたら急いで会場まで行き前日エントリー。翌日の朝食などを調達を済ませいったん宿に戻り、"旅"なんてものを満喫することなく翌日に向けて早めの就寝。日が昇る前に起床、吐きそうになりながら寝起きの胃袋にカロリーを詰め込みレースの最終準備を済ませたら会場へ……。
登り終えたらそそくさと下山し、眠気と闘いながら数時間かけて自宅へと戻ります。もちろん翌日は月曜日、5連勤が待っています。

まあ過酷です(笑)。
連休をつぶしてお金もかけて、やることは1〜2時間死ぬような思いをしながら自転車で山を登るだけ。
傍から見れば異常な行脚ですが、それでも一年後の今年も参加を決意しました。人によるでしょうが、それだけの価値があるイベントだと思っています。

今年は……?

さて私自身についてですが、昨年は視界の周辺が白くなる鳴子くん現象に襲われながらも89分49秒とギリッギリのブロンズゲット。スポーツ経験もろくになく、ロードバイクを始めてから半年足らずで獲れたのは我ながら褒めてやっていい結果だと思います。

そして2回目となる今回の目標はもちろんシルバー!……と言いたいところですし、周りから「次はシルバーですね!」という無責任な励ましを頂いたりしましたが、ヒルクライムはそんなに甘くない。

普段タイムを気にして走っている方なら分かって頂けると思いますが、1年で15分の短縮がどれだけ厳しいかという話です。話ですよ!
もちろんできる限り良いタイムを狙いたいとは思いますが、さすがに私生活の多くを割いてまで自転車のトレーニングに明け暮れるのは私の目指すところではありません。「楽しみたい」と「速くなりたい」の許容できるバランスの中で続けたいですしね。

というわけで残り3か月、現在のFTPや成長の度合いを鑑みて目指すタイムは78分!

ヒルクライム計算のサイトで見ると、私の体重や機材重量で富士ヒルのコースで78分を目指すと必要な出力はおよそ223w

FTPは1時間継続できる出力なので、78分持続は楽観的に見てFTPの90%と計算。逆算して223/0.9=248w。20分計測はさらに0.95で割って261w。

逆に並べると20分計測で261w出せたらFTPは248wなので、その90%である223wで走れば78分だね!やったね!……という感じです。

ちなみに2月頭の計測では20分246w→FTP234w。
……手が届きそうな届きそうにないような数字なので目標としてはちょうどいいんではないでしょうか。
ちなみにシルバー75分を目指すなら75分235w→60分261w→20分274w、ですね。さすがにこれを見て安易に「今年はシルバー!」なんて言えそうにもありません。
もちろんヒルクラ計算機は絶対ではないですし、FTPの90%というのは雑な見込み値。当日の天候やコンディション、壁の有無などで数字通りに走っても目標のタイムが出せるとは限りません。というかずれて当たり前です。

というかそもそも現在のFTPである234wで60分走れる自信すらないですしね。
まあまあまだエントリー峠を登り始めてもいないですが、参加出来たら目標タイムを狙うのはもちろん、全力で楽しみたいと思います。
そして今年こそ快晴の富士を登りたい……。


▽今では立派なパワーメーター信者▽
posted by いなはる at 15:00| Comment(4) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

はじめてのプチナイトライド

2月20日(土)

この日は朝から降水確率ほぼ100%という感じだったので残念ながらDNS……なんてことはなく根性の4時半起きで早朝どころではない未明のライドに出発!

「そこまでしてローラーに乗りたくないのか?」と我ながら笑えてくる行動ですけど、何が悲しくて平日の仕事を乗り越えた後にローラー台とかいう拷問器具に跨らないといけないのか。実走のためなら早起きぐらい文字通り朝飯前ですよ。

予報では8時前には降りだしそうだったので、2時間ほどのタイムリミットと考えると妙見山まで行って帰ってくるのがちょうど良さそうです。
というわけでサクッと準備して5時過ぎには出発!

夜やないかい!!

近頃、日がだいぶ長くなってきたとはいえまだまだ真冬。
この時間は「やうやう白くなりゆく山ぎは」なんてこともなく完全に夜。自宅近辺はまだ住宅街なので街灯がありますが、山の方はどうなってることやら。

ちなみに意図してナイトライドをするのは今回が初めて。
小豆島のマメイチのときに日が暮れてしまい、部員の中華爆光ライトでダウンヒルをこなしたこともありましたがソロは今回が初めてです。

不安を覚えながらも9号線を経て西田橋の交差点に到着。そこから見える範囲は数こそ少ないですが街灯に照らされており、今までは昼間しか乗ってないし記憶にないだけで山道も街灯があったのかも!? と淡い希望を抱きながらヒルクライムスタート。

無いやないかい!!

最近できた彩都へ抜ける道の交差点を過ぎると街灯は消滅。辺りは真っ暗、というか闇です。世界の深淵です。
この日は雨が降る直前ということもあり空は厚い雲に覆われ、月明かりなど明媚なものは微塵もありません。

ちなみに装備は有名かつ定番のCATEYE製「VOLT300」。
詳しい説明は楓鈴さんの詳細なレビュー記事をどうぞ(宣伝)。

まあなんとかヒルクライムの速度なら走行可能なレベル。
15〜20mくらい先までは路面状況やガードレールも認識できますが、心から安心できるレベルとは言えません。ふっと視線をもっと先に合わせると何も見えない状況です。

VOLT1600(定価25000円)欲しいなぁと考えたり一秒でも早い夜明けを切望したりしながら淡々と勝尾寺への道を上り続けます。

……。
(ガサガサッ!ガサガサッ!)
(ひいぃ……あちこちでエニモーが活動なさっている……)
(イノシシとか出なかったらいいけど……)

夜の山は野生動物の宝庫。
特に箕面の山は昼間でも猿を見かけることがあり、暗闇の向こうに彼らの動きを感じます。

(ガサガサッ!ガサガサッ!)
……。
……。
(バサバサバサッ!)
ギャーギャーギャー!
ギョアアアアアアアアアアアアアア!!!!

突如道の脇から飛び出す物体。
恐らくはカラスですが、お化け屋敷クリエイターも参考にするレベルのタイミングで目の前を飛び去って行き、この日の最高心拍を記録。

勘弁してくれ……。

暗闇が恐怖の象徴であることを改めて認識し、ようやく目に映ったもはや懐かしさすら感じる人工の光・勝尾寺に到着。さすがにローディーは一人もいませんね……。

こんな時間のこんな道でも上り切るまで数台の車通りがありましたが、リアライトもしっかりつけていたのでその辺は問題もなく危ない感じはしませんでした。

若干東の空が明るくなり始めた気がしますが、山に囲まれているので平地より日の出が遅くなるのかまだまだ夜。いつもは嫌いな箕面川ダムのトンネルの明るさにさえ安心を覚えながら高山公民館へ。

妙見山の入り口、金石橋へのダウンヒルをはじめた頃にようやく薄ぼんやりと周囲が認識できるようになりました。
そこからすぐに明るくなりそうなものですが、厚雲のせいかライトは手放せない状況で妙見山ヒルクライム。

暗闇の中で一人自転車で山を登るという行為に「なにやってんだろう……」という自問を繰り返しながらタイムアタックです。
最近は100km越えのコースになるため、どうしても後半に脚を残そうと保守的になりTTは控える傾向にありましたが、この日はもう帰るだけ。そこそこ真面目な出力で夜明け前の妙見山を淡々と上ります。

薄暗いため下り区間で若干速度を殺すことになりましたが、前半で自己ベストから30秒早い好ペース。
このまま後半たれなければ自己ベスト!あわよくば23分台!!と必死のもがきでこの時間まだ開いていないゴール地点、駐車場入り口の門扉にかじりつきます。

タイムは……23分57秒!!
24分23秒。
うわああぁぁぁん!!もうまたなのおおぉぉぉ!!

門扉のせいでゴールを通過できなかった&曇り空でGPSがブレがちという悪条件のため輝かしい手元のサイコン記録は闇に消え、久々にstravaの無慈悲な数字が残りました。
まあそれでも自己ベストを7秒更新。無駄ではなかったと無理やり納得します。

ベンチで息を整えているとようやく朝らしい朝に。

おお……光だ……。

古代から多くの人が太陽を神と崇めた気持ちに共感しながら雨が振る前にそそくさと退散。
帰宅直後に雨が降り始め、無事に濡れ鼠を回避してこの日のライドを終えました。

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【まとめ】
完全な暗闇の中でのVOLT300は「20km/h以下の低速ならなんとか走れる」レベル。不安を払拭したり安全性を高めるには力不足。まばらでも街灯のある道なら大丈夫そう。トラブルで日が暮れてしまったときの保険にはなるけど、本格的なナイトライドにこれ一本ではキツいかも。


▽夜はもうこりごりだよぁ〜〜(END)▽
posted by いなはる at 19:24| Comment(4) | ライドレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月17日

パワーウェイトレシオは残酷なり

トレーニングやタイムトライアルに注力したブログで見かけることが多い単語と言えば、「パワー」「FTP」あたりでしょうか。
そのあたりは当ブログでも(かなり適当に)触れたことがあるので省略しますが、今回は別の頻出単語「パワーウェイトレシオ(pwr・w/kg)」について。

基本的にFTPが高い人ほど速く走れるのですが、ヒルクライムでは軽い方が有利なのでFTPだけでは測れない部分が出てきます。そこで体重差も考慮した指針がpwrとなるわけです。
式は簡単で「FTP(w数)÷体重(kg)」つまり体重1kgあたりの出力という計算になりまして、例えばFTPが同じ240wの人でも体重が60kgなら4.0pwr、80kgなら3.0pwrという具合になります。
厳密には異なるのでしょうが、pwrが同じならヒルクライムで同等の勝負ができると考えても大きく間違えてはいないと思います。

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さて我々チャリ部は好んでよく山に行きますが、坂を上っているとドテチンから「体重差考えて!」「パワーウェイトレシオ!!」と怒号が飛んでくることが多々。 私と彼では体重差が確か13kg程度ありますが、以前は「米袋背負ってるようなもんだしな〜w」と茶化していました。まあ私自身が本当にpwrをよく理解してなかったというのもありますけど。

そして今年に入りほぼ同じ時期に私とドテチンはパワーメーターのSTAGESを導入。合わせてFTP計測も実施した結果、234w・235wとほぼ同じ数字を叩き出しました。 ドテチンは落車後の療養明けで心拍が大きく弱っていたりと万全ではなかったのですが、その時点での状況だけを見れば「同じパワーメーターで同じFTP、体重だけが異なる」という、パワーウェイトレシオの影響を比較測するには万全の状況が図らずしも整ってしまったのです。

※注釈
別にFTPが異なっていても比較はできるのですが、単純に同一のパワーを出した時の身体への負担が同じという、体感的にわかりやすい環境になったということです。

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そんなわけでFTP計測の1週間後。無理をしなければ山ルートも何とかなりそうということで、ドテチンを含めたメンバーでいつもの北摂コースへ。

勝尾寺を上り始めたところでドテチンから提案が。

はるちん、同じペースで上ってパワー比較しよ。
お? ええよ。試そか……せーのっ。
ポチー。

といった感じで同時にガーミンのラップボタンをポチリ。
これで区間の最後まで並走すれば、同じ速さで走った時の体重差による必要な出力がリアルな数字となって表れるという寸法です。

私は170〜190w、まだ雑談ができるくらいの強度で進みますが、後半になるとドテチンは呼吸が乱れがちに。やはりそれなりに差があるのかなぁなんて考えながら勝尾寺前の横断歩道でゴール。

ハァ、ハァ……はるちん平均なんぼ?
えーっと、179wですね。
……225w。
え?
俺、225w。
……マジか

なんとその差は46w。
こちらがテンポ走の下限近くだったのに対してドテチンはLT走に達していました。

ここまでとは……。

ざっくりこちらの130%の力で走っていたことになりますね。
ちなみにその後も同じ方法で別の山や峠も走りましたがその結果がこちら。

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妙見山はお互いのガーミンを交換して相手のワットを見ながら走ったりしていたので、頻繁に通信が途切れたりしたので他の峠と差が出ましたが、やはり概ね3割増しといったところですね。

人にやさしく。
やせるゾ。


▽バランスが大事▽
posted by いなはる at 23:12| Comment(6) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする